「刀と花」オム・テウン、ドラマを鋭く美しくするために必要な時間“後半に期待” [2013更新 韓流ドラマ]

download(306)「遅く咲いた花はより大きな実を結ぶ」という言葉がある。俳優オム・テウンとキム・ヨンス監督を説明する時に役立つ言葉ではないだろうか。

最近、KBS 2TVの水木ドラマ「刀と花」の序盤の振るわない成績を巡り、様々な意見が出ている。このドラマは、オム・テウンとキム・ヨンス監督が昨年の「赤道の男」に続き手を組んだ2度目となる作品だ。オム・テウンはキム・ヨンス監督の作品ということに惹かれ、あまり悩まずに「刀と花」の台本を手にしたほど、監督を信頼している。キム・ヨンス監督もまた、自身が初めて演出した「赤道の男」の主演オム・テウンへの愛情が人一倍だ。2人はそのようにお互いに信頼し、頼り合いながら2度目の共同作業に取り組んでいる。しかし、視聴率を見ると多少がっかりさせられる。

同時間帯視聴率20%を突破したSBS「君の声が聞こえる」があり、コ・ヒョンジョン主演のMBC「女王の教室」が先に放送スタートしていたため、そもそも「刀と花」を定着させることはなかなか難しい状況だった。何よりも最近ミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)の中で視聴率20%を超える作品は少なかったため、後半に行くほど弾みがついている「君の声が聞こえる」と同時間帯にあることはかなり不利な条件と言える。これはつまり「君の声が聞こえる」が放送終了するまでは「刀と花」や「女王の教室」の立場では、奪うことができる視聴率に限界があるという意味でもある。ここ数年間、地上波放送局の平日ミニシリーズの平均視聴率は3局を合わせて30%台が平均だ。

現在4話まで放送した「刀と花」の視聴率の推移は第1話6.7%、第2話6.4%、第3話5.4%、第4話5.3%だ。小幅ではあるが、回を重ねるごとに記録が下落している。一方「君の声が聞こえる」がドラマ自己最高視聴率を更新し、20%までも突破した状況であるため、結局いくら努力しても(?)「刀と花」がいきなり2桁の視聴率になり、ライバルを猛烈に追撃する状況を起こすことは事実上不可能に見える。

視聴率がこれだけ低迷である原因をめぐり、演出力や編集、一部俳優の演技力不足などに対する分析も地道に行われている。前作の「赤道の男」でも、既存のカメラアングルから外れた点や、画面の配置、シーンの転換など、技術的な部分でかなりユニークとの評価を受けたキム・ヨンス監督は「刀と花」に至っては、その斬新でこだわりのある演出力に更に力を入れた印象である。一部ではこれについて実験的な演出と評価するほど、映像は美しいが編集は独特で、実際ドラマを見る視聴者の立場からはかなり不親切だと感じられかねない。そんな中、ヒロインのキム・オクビンがドラマ全体の雰囲気とは多少かけ離れた目立つ演技をしていると指摘されている。

このような状況にもかかわらず、おかしなことに(?)「刀と花」が残された時間で期待されるのは、オム・テウンとキム・ヨンス監督の底力のためだ。オム・テウンとキム・ヨンス監督が昨年初めて手を組んだ「赤道の男」もまた、同時間帯の最下位でスタートを切ったのである。当時ハ・ジウォンとイ・スンギ主演の「キング~Two Hearts」と、JYJ ユチョン主演の「屋根部屋のプリンス」に押され、最悪のスタートを切った「赤道の男」は、回を重ねるごとに弾みが付き、中盤には結局同時間帯トップを獲得、放送終了までキープした。演出が多少難解でユニークとの評価は新鮮で面白いに変わり、オム・テウンの視覚障害者の演技と復讐のストーリーが興味を引き、粘り強さを見せた。

そのため、オム・テウンとキム・ヨンス監督の意気投合は、序盤よりは後半に注目する必要がある。オム・テウンという俳優自体が演技力で後から注目を浴びており、KBS「ハッピーサンデー-1泊2日」を通じてバラエティでも遅くデビューし才能を発揮した点をあえて言及する必要はないが、彼に徐々に弾みがつくジンクスがあることは確かなようだ。またキム・ヨンス監督との合作が徐々に力を発揮する可能性は、「赤道の男」が完成度の面でバランス良く好評を受けた名作ドラマとして幕を閉じたことを勘案すると、期待してもいいだろう。時間を与えよう。「刀と花」そしてオム・テウンとそのパートナーに。 

オム・テウンの韓国ドラマDVD・通販

2012年 KBS『赤道の男
2009年 MBC『善德女王
2005年 KBS2 『復活
2003年 KBS2 『快傑春香

1228-1361-large
 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。